ボトックスを打ちすぎると、顔に力が入らなくなり、表情が不自然になったりします。
ボトックスの副作用の中で、1番怖い副作用は、『呼吸困難』です。
呼吸困難の副作用は、ボトックスが血流にのって、呼吸する筋肉まで回ってしまった時に起こる可能性があります。
美容目的で顔にボトックスを打つ時に、呼吸困難が起きるリスクがあるかと言うと、ゼロではないですが、ほとんどないと言えます。
なぜなら、『顔の表情じわに打つボトックスは、量が少ない』からです。
脳の病気では、手足にボトックスを400単位という量を打ちますが、呼吸困難の副作用はまず起こりません(添付文書ではゼロではない、とのことですが)。
一方、顔に打つボトックスは、10単位未満のことが多いです。
顔に打つボトックスで、最も量が多いもので、『エラボトックス』で約50単位打つくらいです。
『顔の施術の中でも、最も多いボトックス量を打つエラボトックス』の8倍量を打っても、全体量としては、安全に打てますので、ましてや眉間(みけん)や目尻に5単位や10単位打っても、呼吸困難のような全身の副作用はまず起きない可能性の方が高いと思って良いです。
どの施設でも、ボトックス治療を行うときは施術の同意書に署名いただくことが多いですが、実際には、全身の副作用が起こることは極めてまれで、安心して良い施術と言えます。