当クリニックには、公安(豊川市の免許センター)からの診断書を持参される方が多く見えます。
当院では、認知症・てんかん・脳卒中でお困りの方の自動車運転のための診断書をお書きしています。
- 認知症の疑いがある方の診断書
- てんかんの方の診断書
- 脳卒中の後の診断書
免許センターから送られてきた書類を持って来て頂けましたら、
診察した結果を診断書にお書きします。
自動車運転のポイント
- 75歳以上の方は、免許更新の時に記憶テストあり
- てんかんを発症したら2年間、運転できない
- 脳卒中の後は、半年間は運転を控える
脳の病気になっただけで、直ちに免許停止という訳ではありません。
しかし、特定の病気になった時に、運転を継続するためには医師の診断書が必要です。
高齢者(75歳以上)の方の診断書
- 75歳以上の方は、免許センター(豊川市)で記憶力テストあり
75歳以上の方は、自動車免許を更新する時に、認知症チェックを実施する決まりになっています。
豊川市の免許センターでも認知症チェックを実施しています。
この認知症チェックを臨時認知機能検査と言います。
免許センターのテストで引っ掛かったら受診してください
免許センターで高齢者の方は認知症テストを行います。
もし、引っかかってしまったら、書類がお家に届きます。
書類が届きましたら、受診をお願いします。
- 受診して頂いて、もの忘れチェックをします
- MRI・CTを撮影することもあります
受診した結果は、なるべく当日お伝えするようにしています。
ただ、免許の更新ができるかどうかの判断は、あくまでも公安(免許センター)がします。
- 検査の結果、免許返納の方が良さそうな場合は、その旨をお伝えします
- もの忘れの薬を飲むためには、運転をやめる必要があります
“もの忘れの薬を飲んでからもう1回検査するのはダメですか?” という質問をよくお受けします。
しかし、もの忘れの薬を使用する条件は、”運転しないこと” という決まりになっていまして、みなさんの希望と違う結果になるかもしれません。
診察では、その兼ね合いも含めて、メリット・デメリットをお伝えしていきます。
てんかんの方の診断書
- 1度、てんかんを発症すると、最後の発作から2年間、運転できません
脳腫瘍や、他の脳の病気でも、
“運転してはいけません”
と決められている病気は少ないのです。
その中で、てんかんは運転ができなくなる病気のひとつです。
でも、一生運転ができなくなる訳ではなく、最後の発作から2年経過して安定していれば運転ができるようになります。
- てんかんの方は、一生運転ができない訳ではありません
2年間、きっちりお薬を飲んで、発作を予防していきましょう。
お薬を正しく内服して、発作を正しく予防しましょう。
発作を繰り返しやすい5つの状況
- 風邪をひいた時
- 睡眠不足の時
- 不規則な生活の時
- 薬を飲んだり飲まなかったり
特に発作が再発しやすいのは、『薬の飲み忘れ』と『睡眠不足』です。
他にも、『風邪をひいただけ』で、てんかんが再発する場合もあります。
『てんかん発作が出やすい状況』を作らないことが大切です。
脳卒中の後の運転免許
- 無症状(古い隠れ脳梗塞)の場合は、運転を制限される事はありません
- 入院するような脳梗塞の場合、時に診断書が必要となる事があります