妊娠中に安全に使える薬は限られており、産婦人科の先生と相談していただくことが多いです。
授乳中は、使える薬について、国立成育医療研究センターのページを参考にして処方しています。
授乳中に使える薬一覧
妊娠を考えている女性へのてんかんの治療では、ラモトリギン(ラミクタール)、イーケプラ(レベチラセタム)が安全性が高いと言われています。
当院では、妊娠を考慮している女性の方には、安定している方であれば、抗てんかん薬の切り替えを行っています。
妊娠中の薬
原則として、絶対過敏期と言われる時期には、どんな処方薬でもお出しすることはできません。
それ以外の時期であれば、症状に対してメリットが大きいと考えられる場合に、お薬の処方を検討します。
妊娠中の相談で多いのは、『妊婦の頭痛薬』です。
頭痛薬は、カロナールを主体とした治療となります。
てんかんの薬は、イーケプラ・ラミクタールの2剤が主体です。
昔は『てんかんの薬(特にバルプロ酸)は、赤ちゃんの奇形率を上がる』と言われていました。
しかし、イーケプラもラミクタールのいずれも、生まれてくる赤ちゃんの奇形率は上がらないことがデータで示されています。
妊娠を考えている女性は、妊娠前からてんかんの薬を、妊娠しても大丈夫な薬に変更していくことが大切です。
*薬の切り替えは当院でも行っています。心配な方はご相談ください。
高血圧の薬は、『ARB・ACE阻害薬』という薬は妊娠中は使えません。
妊娠中の高血圧(妊娠高血圧症)は、メチルドパ(アルドメット)とラベタロール(トランデート)が第一選択薬となっています。
参考│
・Seely EW: Clinical practice. Chronic hypertension in pregnancy. NEJM 2011:365:439-446
授乳中の薬
授乳中の薬の処方は、国立成育医療研究センターのページ を参考にしています。