- 1 顔の凹凸の最新治療│ジュベルック注射
- 2 顔クレーター治療│マイクロサブシジョン併用のジュベルック注射
- 3 毛穴治療
- 4 コラーゲン注射の種類│ジュベルック・ウルトラコール・スカルトラ
- 5 ジュベルックとは│コラーゲンを増やす│PDLLAとヒアルロン酸
- 6 ジュベルックが高額な理由
- 7 ジュベルックボリューム(レニスナ)│クレーター治療の切り札
- 8 レニスナがクレーター治療に良い理由
- 9 コラーゲン注射の粒子での違い
- 10 スカルトラ(コラーゲン注射)が長持ちする理由
- 11 スカルトラ(スカルプトラ)のデメリット│塊を形成することがある
- 12 ジュベルックは浅い真皮・スカルトラは深い皮下に注射
- 13 スカルトラの弱点│正確に形を作れないこと
顔の凹凸の最新治療│ジュベルック注射
顔の凹凸には、元々ある毛穴と、炎症の跡(ニキビなど)のクレーターがあります。
毛穴の治療とクレーターの治療で、ジュベルック注射が登場し、美容大国の韓国でも最も人気です。
当院では、『毛穴やクレーターの底面の線維を針で引き剥がしながら、空いたスペースにジュベルックを注射する』、こだわりのドクター手打ちを行っています。
顔クレーター治療│マイクロサブシジョン併用のジュベルック注射
ジュベルック注射を、医師が手打ちで行います。
通常 2-4 mLをクレーター部分に直接注射します。
4 mLを複数回、繰り返し打つ方法が、クレーター治療として最も効果があります。
毛穴やクレーターの原因となっている線維を、ジュベルック注射の針で破壊する『マイクロサブシジョン』を行いながら、再癒着しないようにジュベルックを注射します。
毛穴治療
毛穴治療には、ジュベルックをポテンツァのドラッグデリバリーで注入していきます。
コラーゲン注射の種類│ジュベルック・ウルトラコール・スカルトラ
ジュベルックは、PDLLA(PDLAとも言います)という粒子です。安全性も高く、持続性も高いです。
ウルトラコールは、PDOという粒子です。安全性は高いですが、持続性がやや弱い特徴があります。
スカルトラは、PLLAという粒子です。強い免疫反応を起こす分、持続力がとても高いです。
いずれの製剤でも、コラーゲン注射は、韓国では『生地を焼いてパンが膨らむように組織が膨らむ』と表現されています。
効果は、1-2年間、持続します。
ジュベルックとは│コラーゲンを増やす│PDLLAとヒアルロン酸
ジュベルックは、PDLLA(ポリ乳酸)と、ヒアルロン酸が混ざった合剤です。
PDLLA(ポリ乳酸)は、肌のコラーゲンを増生させる『コラーゲンブースター効果』があります。
PDLLAは、PDLAとも言います。
ジュベルック手打ち注射(1mL)の内容量
- ポリ乳酸 5.3 mg
- ヒアルロン酸 0.9 mg
*ジュベルック 2 mL の場合は、2倍量となります
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ジュベルックの名前の由来
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Juvelook = juve (若さ) + look (魅力)
ジュベルックは、若さを表す『juve』と、魅力を表す『look』を組み合わせた造語です。
ジュベルックが高額な理由
ジュベルックが高額である理由は、含有する『PLA(=ポリ乳酸)』が高いためです。
ポリ乳酸は、製造工程が複雑であるため、精密に作られます。
ジュベルックボリューム(レニスナ)│クレーター治療の切り札
ジュベルックのシリーズには、『ジュベルック』の他に『ジュベルックボリューム(通称 レニスナ)』があります。
ジュベルックボリュームは、従来のジュベルックよりも、クレーターの持ち上げ効果が強いです。
ジュベルック | ジュベルックボリューム (レニスナ) |
|
粒径 | 小さい 24μm |
大きい 51μm |
施術部位 | 全顔、首 シワ 毛穴 クレーター |
こめかみ ほほ ほうれい線 |
注入する層 | 浅い層 真皮 |
深い層 皮下 |
レニスナがクレーター治療に良い理由
レニスナは、ジュベルックの粒子が大きい製剤です。
つまり、粒が大きいため、クレーターの下に注入すると、その液体粒子の体積分だけ、クレーターの底面を持ち上げる効果が強くなります。
レニスナは、『粒子の大きいジュベルック』なので、別名『ジュベルック・ボリューム』という名前で呼ばれています。
コラーゲン注射の粒子での違い
ジュベルックは、『まんまるの粒子』のため、免疫反応が少なく、やわらかいコラーゲンが作られます。
やわらかいコラーゲンなので、『自然な変化』『時間を取り戻す変化』『アンチエイジング』に向いていると言えます。
逆に、いびつな形をしたコラーゲンは、免疫反応が強く現れる分、硬いコラーゲンが作られます。
ですので、敢えて硬い足場を作るには良いと言えます。
ポテンツァで用いられるマックームは、いびつな形をした粒子をしており、形状記憶された強固な毛穴の治療には、逆に向いていると言えます。
スカルトラ(コラーゲン注射)が長持ちする理由
- ジュベルック=PDLLA : まんまる粒子、強い持続性
- スカルトラ=PLLA :いびつな粒子、最も強い持続性
スカルトラ(=スカルプトラ=Sculptra)は、PLLAという粒子です。
PLLAは、いびつな形をしており、非常にトゲトゲしています。
いびつな形をしている粒子は、まんまるな粒子(=ジュベルック)と比べて、免疫反応が強く出現するため、免疫反応後に作られるコラーゲンが、固くなります。
やわらかい組織がほしい部分(目の下の小じわ、ほうれい線の下部など)には、ジュベルックが望ましく、硬い組織がほしい部分(硬い毛穴、硬いクレーター)には、スカルトラが良いと言えます。
スカルトラ(スカルプトラ)のデメリット│塊を形成することがある
スカルトラのデメリットは、『皮下に塊ができることがある』です。
ギザギザした形の粒子を注入するため、強い免疫反応を引き起こし、コラーゲンがたくさんできる点がメリットですが、強く反応することで、塊を作ってしまうことがあります。
この塊を除去する場合は外科手術が必要になります。
ジュベルックは浅い真皮・スカルトラは深い皮下に注射
- ジュベルック(軟)は、浅い層にやわらかいコラーゲンを作る
- スカルトラ(硬)は、深い層に硬いコラーゲンを作る
ジュベルックは、やわらかいコラーゲンをつくるため、表面をなだらかにする効果があります。
ですので、ジュベルックは、浅い真皮層に注射します。
一方、スカルトラは、硬いコラーゲンをつくるため、不要な塊を作るリスクや、肌表面のボコつきを避けるため、深い層に注射します。
PLLA製剤の種類│最新のスカルトラ(スカルプトラ)・旧式のオリディア
- 新型 → スカルトラ(スカルプトラ)
- 旧型 → オリディア・ニューフィル
スカルトラは、オリディアよりも、より安全性が高いです。
スカルトラの弱点│正確に形を作れないこと
スカルトラは、コラーゲンを生成するPLLAの粉末製剤です。
粉末製剤は、皮膚の中で拡散してしまうため、ゼリー製剤と比較して、正確な形をつくることができません。
コラーゲン注射の中で、ゼリー製剤は、エランセ・レディアス(=ラジアス)があります。
エランセ・レディアス│コラーゲン注射のゼリー製剤
エランセ・レディアス(=ラジアス)は、コラーゲン注射の中でも、ゼリー製剤であり、正確に形をつくることができることがメリットです。
拡散しやすい粉末製剤(スカルトラなど)に比べて、エランセのようなゼリー製剤の方が、注射する位置や、組織を膨らませる部位をコントロールしやすいと言えます。
エランセ・スカルトラは、今後、需要があれば導入を検討していきます。