タバコとアイコスの違い│喫煙のリスク

タバコとアイコスの違いは、主に『有毒物質が入っているかどうか』です。

有毒物質とは『タール』のことです。

タールには発がん性があり、タールを接種するとがんを発病しやすいです。

 

タバコの主な成分│ニコチン・タールの違い

  • ニコチン → 依存性(やめられなくなる)のある成分、アイコスに入っている
  • タール → 発がん性のある成分、アイコスに原則入っていない(入っているものもある)

 

 

タバコの成分一覧

タバコの3大有害成分は、ニコチン・タール・一酸化炭素、です。

  1. ニコチン
  2. タール
  3. 一酸化炭素

 

有毒物質を並べると下記の通りです。

 

タバコに含まれる有害物質一覧

成分 毒性
ニコチン タバコ中毒の主要な原因であり、依存性を持つ物質, 心筋梗塞4倍かかりやすくなる
タール 発がん性物質が多く含まれ、呼吸器系に有害
一酸化炭素 酸素の取り込みを妨げ、心臓と血管に負担をかける
ニトロソアミン 強力な発がん性物質として知られており、がんのリスクを高める可能性が高い
ベンゼン 発がん性が高く、健康に有害な影響がある
ホルムアルデヒド 発がん性があり、呼吸器系に影響を与える可能性あり
ビニルクロロライド 発がん性が高く、肺がんの原因となることがある
アセトアルデヒド がん性がある他、口腔やのどに悪影響を与えます。
アンモニア 中毒性を高めるためにタバコに添加され、有害

 

 

タバコ・アイコスを吸うとコロナにかかりやすくなる│非喫煙者の7倍

タバコが有害、アイコス(電子タバコ)が無害というわけではありません。

アイコスといえども、呼吸器の病気・肺の病気・がんの発症のリスクは高いです。

 

喫煙者は新型コロナにかかりやすい:米国の報告

生涯非喫煙者を1とした場合のコロナの感染リスク:

  • 電子タバコ: 5.05 倍
  • 電子タバコ+紙巻たばこ: 6.97 倍

Gaiha SM et al. J Adolesc Health, 2020 Oct; 67 (4) 519

 

喫煙者は、心筋梗塞のなりやすさが4倍

喫煙者は心筋梗塞リスクが4倍になります。

これは、たばこ煙に含まれるニコチン・一酸化炭素により動脈硬化が進むためです。

ニコチンは依存性が高いが、発がん性は少ないというイメージがありますが、データからはニコチンを摂取すると心臓の病気になりやすいといえます。

大規模な観察研究で、心筋梗塞リスク4倍が証明│岩手・秋田・長野・沖縄

非喫煙者と比較した喫煙者のリスク(11年間の観察研究):

  • 虚血性心疾患リスク: 約3倍高くなる
  • 心筋梗塞リスク:   約4倍高くなる

Baba S, Cigarette smoking and risk of coronary heart disease incidence among middle-aged Japanese men and women: the JpHC Study Cohort I. Eur J Cardiovasc Prev Rehabil 13(2) 207-213, 2006

ニコチンを摂取しすぎると心臓病になりやすい│アイコスでも注意

  • たばこ煙に含まれるニコチン・一酸化炭素により動脈硬化が進む

鈴木, 喫煙 : その現状, 健康影響, 新型たばこ, 職場における対策, 日本職業・災害医学会会誌 71(4): 122-130, 2023

 

 

喫煙者数は 男性3割・女性1割│喫煙者は減少

喫煙者数は、年々減少しています。

50年前の昭和の時代には、男性のほとんど(8割)がタバコを吸っていました。

令和の現在では、男性の3割のみが喫煙者となっています。

 

喫煙者は年々減少

1965年の喫煙率:

  • 男性 82.3 %
  • 女性 15.7 %

2019年の喫煙率:

  • 男性 27.1 %
  • 女性 7.6 %

公益財団法人 健康・体力づくり事業財団:成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査), 最新たばこ情報 2020, 2, 14.