アナフィラキシーショックの対応│コロナワクチン接種時・食物アレルギー

アナフィラキシーは『息苦しい感じ』がしたら救急車を呼ぶ

アナフィラキシーは、アレルギーの最重症のタイプです。

アナフィラキシーは、子供の食物アレルギーで時に起こりますが、近年はCOVID-19(新型コロナウィルス)のワクチンの副反応でも注目されています。

ひどいと、呼吸ができなくなり、命を落とします。

救急車を呼び、医療機関での処置を受けるようにしましょう。

 

子供のひどいアレルギーは、飲み薬かエピペンを持っておく

  1. 飲み薬(アレルギーを抑える薬)
  2. エピペン

ひどいアレルギーのお子さんの場合は、アレルギーを抑える飲み薬か、エピペンを持っておきましょう。

 

 

アナフィラキシーか迷ったとき、『吐き気・咳・ぐったり』があればエピペンか救急車

  1. 繰り返し吐き続けるとき(消化器症状)
  2. 息が苦しいとき(呼吸器症状)
  3. ぐったり(全身症状)

エピペンを使ったら、まずは救急車を呼びましょう。

『エピペンを使うほどでもないけど、わずかにじんましんが出た』という程度なら、アレルギー薬を飲み、5分ごとに症状のチェックをしましょう。

 

参考│

・日本小児アレルギー学会

・浅海, 食物依存性運動誘発アナフィラキシー (FDEIA), 小児科診療 83(2): 155-160, 2020

 

 

病院でのアナフィラキシーの処置

酸素を投与しながら、各種の注射の治療を行います。

 

アナフィラキシーの対応(医療者向け)

  1. アドレナリン 0.3mg 筋注
    (小児 0.01mg/kg)
  2. 抗ヒスタミン薬 静注
    (ポララミン・クロールトリメトン)
  3. ステロイド点滴静注
  4. 補液

①ー④ の処置を速やかに行うことが大切です。

この間、酸素投与も行います。

呼吸器症状が強い場合は、β2刺激薬の吸入も行います。

薬の効果が切れてきた時に症状が再発することがあるため、1日だけ経過観察入院することが多いです(担当医の判断によります)。