閃輝暗点は脳梗塞・脳腫瘍の除外が必要

閃輝暗点(せんき・あんてん)は、『目がチカチカする症状』のことを言います。

これは、偏頭痛(片頭痛)の前兆として起こったりしますが、脳梗塞などの重大な病気でも起こったりします。

症状だけではわからないため、脳のMRIを撮影して、怖い病気を除外しています。

 

結論:閃輝暗点(せんき・あんてん)は脳梗塞の可能性あり

閃輝暗点は、脳梗塞の除外が必要です

閃輝暗点は、『後頭葉(こうとうよう)』という、視野を担当する脳の一部が脳梗塞などで壊れている可能性があります。

これらの病気を除外をするために脳のMRIを撮影します。

MRIで何もなければ、その閃輝暗点は問題のないものと言えます。

閃輝暗点は脳梗塞の可能性あり

目がチカチカする感じを自覚、60分前後で改善した.

頭部MRIでは両側小脳半球、右後頭葉に急性期脳梗塞を認め、頭部MRAでは脳底動脈に動脈硬化を認めた.

田渕, 日本視能訓練士協会誌 47: 298-298, 2018

 

心臓の弁の手術をしている人の閃輝暗点は特に要注意

心臓に機械弁が入っている人の閃輝暗点は、脳梗塞の可能性があります

心臓に機械弁が入っている人は、小さな脳梗塞ができることがあり、その症状が閃輝暗点のことがあります1

脳梗塞のできる場所によっては麻痺がでたり、ろれつが回らない、と言った症状がでることがあります。

 

1. 堤, 機械弁置換4症例における閃輝暗点, 東京女子医科大学雑誌, Vol 75, 9, 377-379, 2005