頭内爆発音症候群とは
頭内爆発音症候群は、突然頭の中で大きな爆発音がする病気です。
寝る直前や、夜中に目が冷めた時に爆発音を感じます。
自然に良くなることもありますし、薬が必要になることもあります。
診断
寝る時または夜間に起きた時に、頭の中で突然爆発音が鳴れば、頭内爆発音症候群の可能性が高いです
頭内爆発音症候群は、『爆発音がする』という訴えで診断します。
この爆発音は、寝入る時や、夜中にふと目が冷めた時に鳴りますが、爆発音を怖がる人も多くいます。
また、頭の中で大きな音が鳴っても、頭痛がないことも診断のポイントです。
爆発音の他にいろんな音が聞こえる
爆発音以外の音の種類
- ポコンという音
- 草刈り機が石にあたる音
- 金属を擦る音
- シンバル音
- ドアをパタンと締める音
- 電気ショックの音
- 車のアクセルをふかす音
- 稲妻が落ちたときの音
- クリスマスのクラッカー 音
- ショットガンの音
- 爆弾の爆発音
Pearce JM: Clinical features of the exploding head syndrome. J Neurol Neurosurg Psychiatry 52: 907-910. 1989
脳のMRI検査は必要
頭内爆発音症候群の診断には、MRI検査は欠かせません
『頭の中で爆発音が鳴る』という症状の場合、脳出血や脳腫瘍の除外のため、脳のMRIは必須です。
怖い病気を除外することで、はじめて診断することができます。
頭内爆発音症候群の診断には、MRIと問診が重要
診断には、脳内出血や脳腫瘍の鑑別が必要.
頭内爆発音症候群に頭痛を伴う場合は、閃光を前兆とする片頭痛との鑑別や、群発頭痛や特発性刺痛性頭痛をはじめとする頭痛性疾患の除外が必要.
長尾, 頭内爆発音症候群と睡眠関連幻覚, 日本臨牀 78(増刊号6): 498-503, 2020
治療
- よく寝ること
- ストレスを減らすこと
- 自分なりのリラックス法を見つけること
- くすり
頭内爆発音症候群の治療は、薬の治療だけではなく、よく寝ることなど生活習慣も重要です。
- アナフラニール(クロミプラミン)
- シベリウム(フルナリジン)
- アダラート(ニフェジピン)
- トピナ(トピラマート)
- トリプタノール(アミトリプチリン)
- リボトリール(クロナゼパム)
頭内爆発音症候群の治療薬は、メンタルに効く薬、高血圧の治療薬、てんかんの治療薬、などが使われます。
頭内爆発音症候群は、自然と治ることが多い
頭内爆発音症候群は、自然と良くなることが多いです。
『良くなるかもしれない』と楽観的に考えるだけで安心する人も多いです。