『ものが二重に見える』は、脳腫瘍の除外が必要

ものが二重に見えるときは、脳腫瘍の除外・眼の腫瘍・免疫疾患の除外が必要です。

ものが二重に見える原因

  1. 目を動かす神経の麻痺
  2. 目の中に何かある
  3. 免疫の病気がある

ものが二重に見える時に、物理的に何かあれば、『眼を含めた脳のMRI』を撮影すればわかります。

免疫の病気は、種類は多いですが、確率は低く、『念のため除外する目的』で、血液検査を行います。

『腫瘍がある可能性が高い』との報告がありますが、『いろいろ検査した結果、原因は不明だった』という『特発性(とくはつせい)』も確率が高いです。

腫瘍が原因の場合は、眼の奥に腫瘍がある場合、脳の深いところに腫瘍がある場合、などがありますが、体のがんが脳に散らばった場合(がん性髄膜炎・髄膜癌腫症)のこともあります。

  1. 脳動脈瘤
  2. 硬膜動静脈瘻
  3. 脳腫瘍
  4. 外傷
  5. 頭蓋内圧亢進
  6. 免疫疾患
  7. 特発性
  1. 重症筋無力症
  2. サルコイドーシス
  3. ANCA関連
  4. 膠原病
  5. ベーチェット病

 

ものが二重に見える病気の確率

外転神経麻痺の原因は、脳腫瘍が多い

外転神経麻痺(225例)の原因:

  • 腫瘍性 40%(90例)
  • 特発性 13.3%(30例)
  • 頭蓋内圧亢進 11.1%(25例)
  • 外傷性 10.2%(23例)
  • 感染症 6.2%(14例)
  • 血管病 4.4%(10例)
  • 炎症性 4%(9例)
  • 手術合併症 0/9%(2例)

Mahoney NR: Benign recurrent sixth nerve palsies in children. Archives of Disease in Childhood, 94:394-396, 2009

 

特発性外転神経麻痺は再発する

特発性外転神経麻痺は、再発しやすいです

外転神経麻痺の再発率

特発性外転神経麻痺は再発率が高い( 5-16%が再発する).

Mahoney NR: Benign recurrent sixth nerve palsies in children. Archives of Disease in Childhood, 94:394-396, 2009

 

 

『ものが二重に見える原因』を知るには、造影MRIが必要

ものが二重に見える原因を調べるには、造影MRIを行って、脳腫瘍の有無をハッキリしないといけません

目を動かす神経が麻痺したとき、脳腫瘍がある可能性は高いです。

小さな脳腫瘍は、造影MRIで見つけます。

造影MRIをせずに、『原因不明の複視』という診断はできません。